“Coincidence is God’s way of remaining anonymous.”「偶然とは、名前を前に出さないで働かれる神の方法である。」という名言をアインシュタインは残しています。
道端で知り合いに「たまたま会った時」や「たまたま面白い記事を見つけた時」など、我々の日常では様々な「偶然」が起あります。そんな時に使える「たまたま」や「偶然」にあたいする英語の表現をいくつご存知ですか?
さらに細く言えば、偶然にも「運のいい」出来事と「運の悪い」出来事の両方があります。「運のいい」場合、That was lucky!「ラッキーだった!」は耳にしたことはあると思いますが、その他にも英語で謙虚に「まぐれだよ!」や「ついてただけだよ!」を覚えておきたいですよね?そして、「運の悪い」ことが起きたら、英語で「ついていなかった。」と説明することもあります。
本日は、英語で「たまたま」を始め、「偶然」に関係する英語の表現をネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が50選紹介いたします!
(1) 「たまたま」にあたいする英語の表現
・happened to~
・It just (so) happens~
・to stumble + upon/across/on~
・to come + upon/across~
・to happen + upon/on~
・to run/bump/stumble + into~
・by + chance/accident
・a sheer/pure + coincidence
・a mere + coincidence
・to overhear~
・It’s purely coincidental
(2) 「運よく」、「運悪く」を英語で表す
・運がいい時
・運が悪い時
(3) 他にも「偶然」を語る英語
(1) 「たまたま」にあたいする英語の表現
happened to~
I (just) happened to be in the neighbourhood.
「たまたま近所にいたんだよ。」
He happened to have the same car as me.
「(彼は)たまたま(私と同じ車を持っていた)。」
We happened to find out that we lived in the same city.
「(お互い同じ町に住んでいることを)たまたま知った。」
It just (so) happens~
It just (so) happens to be my birthday today)!
「今日、たまたま(私の誕生日)です!」
It just so happens that my brother moved to Japan.
「たまたまですが、(弟が日本に戻ってきました)。」
to stumble + upon/across/on~
to come + upon/across~
to happen + upon/on~
※これらは情報などを見つけた時に使います。
I stumbled upon/across/on (this article while reading the newspaper).
I came upon/across (this article while reading the newspaper).
I happened upon/on (this article while reading the newspaper).
「(新聞を読んでいたら、)たまたま(この記事を見つけたよ)。」
(While walking around the city,) we came upon (a charming little restaurant).
「(街を歩いていたら、可愛らしいレストラン)に出くわしたよ。」
※came upon~は良く場所などに出くわした時に使います。
to run/bump/stumble + into~
※ 特に知人にばったり会った時に使います。「人にぶつかる」イメージの表現です。
I ran/bumped/stumbled into (my friend from high school this morning).
または:
I stumbled on (my friend from high school this morning).
I came upon/across (my friend from high school this morning).
I happened upon/on (my friend from high school this morning).
「(今朝、高校時代の友人に)たまたま(会ったよ)。」
by + chance/accident
※この場合、chanceとaccidentは「ただの偶然」という意味になります。
(I met her) by chance/accident (in the department store).
「(デパートで)たまたま(彼女に会ったよ)。」
a sheer/pure + coincidence
a mere + coincidence
※pure、sheerやmereを使うとより強い偶然を表します。
It was a sheer/pure coincidence (that we worked in the same department).
「我々が(同じ部で働いているのは)全くの偶然です。」
It was a mere coincidence (that we worked in the same department).
「我々が(同じ部で働いているのは)ただの偶然です。」
to overhear~
I overheard (him say he was leaving the country).
「(彼が外国に行くことを)たまたま耳に入ったよ。」
It’s purely coincidental
(The fact that they are brothers is) purely coincidental.
「(彼らが兄弟)なのは全くの偶然である。」
(2) 「運よく」、「運悪く」を英語で表す
運がいい時
That was a happy/lucky accident!
That was a happy/lucky coincidence!
「ラッキーな出来事だったよ!」
※happyやluckyをaccidentと一緒に使うことで「良い偶然」になります。
You were lucky!
「ついてたね!」
That was lucky!
That was just sheer/mere luck!
「それはラッキーだったね!」
He happened on/upon (a great idea for his project).
「(プロジェクトのためのアイデア)に彼は偶然出くわした。」
(He won the competition) by sheer/mere luck.
「(彼は)全くの幸運で(優勝した)。」
It was a total fluke!
「全くのまぐれだよ!」
(The team was saved by) a fortuitous (goal)!
(The team was saved by) a serendipitous (goal)!
「好運なゴールのおかげでチームは勝つことができた!」
※fortuitousやserendipitousは大抵運がいい時に使います。
You’re in luck! (This is the last one in our store)!
「(お客様)は付いておられます!(これが当店の最後の製品です!)」
運が悪い時
She ran into (trouble at work).
「彼女は(事でトラブルに)出くわしたらしい。」
※この場合、run into(出来事)は大抵良くない出来事の場合に使います。
She ran into some bad luck recently.
She ran into some misfortune recently.
「(最近彼女は)不運な目にあったらしい。」
That was an unfortunate coincidence/accident.
That was an unlucky coincidence/accident.
「運の悪い出来事だ。」
※unluckyやunfortunateをcoincidenceと一緒に使うことで「悪い偶然」になります。
There was a little mishap (on the way home).
「帰宅の途中でちょっとトラブった。」
※mishapはたまたま起きた悪い出来事を指します。mis-(間違った)とhap(偶然)を合わせた単語です。
発音はmis-hapです。
Unluckily, (it rained so the picnic was cancelled).
「不運にも(雨が降ったため、ピクニックは中止でした)。」
(3) 他にも「偶然」を語る英語
What are the chances?!
「こんな偶然ってある?!」
What a coincidence!
It’s a real/mere/sheer coincidence!
「すごい偶然だね!」
I happen to know (your teacher).
「(君の先生)を偶然知っているよ。」
If you happen to see Mike, tell him I need to talk to him.
「もしマイクを見かけたら、話がしたいと伝えてくれ。」
Do you happen to know (her name)?
※情報を聞く時の丁寧な言い方です。
Do you know (her name) by any chance?
「(彼女の名前)を知ってたりする?」
Do you happen to have (any change)?
※何かを人に借りる時の丁寧な言い方です。
Do you have (any change) by any chance?
「(小銭)を持ってたりする?」
(I knocked on the door) by mistake.
(I knocked on the door) inadvertently.
(I knocked on the door) involuntarily.
「間違って(ドアをノックしちゃったよ)!」
※この場合、「たまたま違うドアをノックしてしまった!」又は「不注意だった!」というニュアンスになります。
Leave it to chance.
「〜を成り行きに任せる。」
Don’t leave anything to chance.
「何事も運任せにしないで。」
It was a haphazard.
「めったにない偶然だ。」
※mishapと同様、hapとhazardを合わせた単語です。両方とも「偶然」という意味です。
(It started to rain), but as luck would have it, (we had our umbrellas).
「(雨が降り始めたが)、運良く(傘を持っていた)。」
It was not by design/not planned/not intended.
It was unintentional/unintended.
「(好意的ではなく)偶然に起きた。」
Now that you mention it, I need to call my office.
「それで思い出したんだけど、(事務所に連絡しなきゃ)。」
おまけ:
“Honey, it just (kinda) happened!”
「ハニー、(なんとなく)起きてしまったんだ!」
※映画やドラマのシーンなどで浮気がバレたときに言ういい加減な一言。
計画をしていなかったり、「たまたま」何かが起きた場合の表現は沢山ありましたね。
更に、accidentは必ずしも「不運」という意味ではないことも紹介いたしました。その一方、chanceは必ずしも「運がいい」という訳ではないこともわかりましたね。使い方によっては「ただの出来事」という意味になります。
次から、友人とばったり道で会ったら迷いなくWhat a coincidence!やWhat are the chances?!を使ってみましょう!
また、ついていない友人や同僚がいたらDon’t worry, it was just bad luck.と言って慰めてください。
これで様々な「偶然」が起きてもちゃんと英語で表現できると思います。
Thanks for reading! See you next time and don’t leave anything to chance!