英語の現在形(simple present tense)は、主に二つの使い方がります。一つ目は「習慣」や「頻度」を表します。二つ目は「定期的に起こる出来事」を表します。これらに加え、現在形は、「事実」も述べることもできて、「未来の出来事」も表せます。更にもう一つ、物語を語ったり、映画や本の要約の時に使われます。BE動詞を使う事で「動作」ではなく、「状態」や「特徴」を描けます。
現在形で「頻度」を表す時は、質問のHow often…?に対して、always、usually、sometimes、seldom、rarelyなどの副詞を伝います。また、「習慣」や「事実」を表す現在形は、「一般事実や習慣を表す」仮定法(Zero Conditional)と「何かが起こり得るときに使う」仮定法(First Conditional)の二つと一緒に使います。現在形の基本的な使い方をしっかり理解できると、この二つの仮定法も使えるようになります。
本日は、「習慣・事実」を始め、現在形の使い方(仮定法まで)69選を、講師として18年以上の経験を持つネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が解説します。まずは現在形の基本をおさらいしましょう!
1. 現在形の基本
・現在形の基本的な肯定文
・「頻度」を表す副詞always / usually / sometimesなどの使い方
・現在形の否定文
・現在形のYes/Noの疑問文
・現在形の5W1H疑問文
・BE動詞の現在形の使い方
2.「習慣・定期的に起こる出来事」を描く現在形
3.「事実」を語る現在形
4.「未来の出来事」を描く現在形
・基本の文章
・when / after /before / once / if / unlessなどの後に来る現在形
5. 物語を語る時に使う現在形
6. 現在形を使った仮定法
・一般事実や習慣を表す仮定法 Zero conditional
・何かが起こり得るときに使う仮定法 First conditional
1. 現在形の基本
現在形の基本的な肯定文
I exercise after work.
「私は仕事の後に運動します。」
You exercise before work.
「あなたは仕事の後に運動します。」
He/She exercises on weekends.
「彼・彼女は週末に運動します。」
注:主語がitの時もsが着きます。
We exercise on occasion.
「私たちは時々運動します。」
They exercise 3 times a week.
「彼らは週に3回運動します。」
「頻度」を表す副詞always / usually / sometimesなどの使い方
I always exercise after work.
「私は仕事の後にいつも運動します。」
You usually exercise before work.
「あなたは通常、仕事の前に運動します。」
He/She sometimes exercises on weekends.
「彼・彼女は時々週末に運動します。」
We seldom exercise.
「私たちはめったに運動しません。」
They never exercise.
「彼らは決して運動をしません。」
現在形の否定文
※don’tやdoesn’t を使います。
I don’t exercise after work.
「私は仕事の後に運動しません。」
You usually don’t exercise before work.
「あなたは通常、仕事前に運動しません。」
He/She doesn’t exercise on weekends.
「彼・彼女は時々週末に運動しません。」
We don’t exercise at the gym.
「私たちはジムで運動しません。」
They don’t exercise regularly.
「彼らは定期的に運動をしません。」
現在形のYes/Noの疑問文
※DOが文の冒頭に来ます。
Do you exercise regularly?
「あなたは定期的に運動をしていますか?」
Does he/she exercise on weekends?
「彼/彼女は週末に運動しますか?」
Do they exercise before work?
「彼らは仕事の前に運動しますか?」
14 times 11 is 154. Am I right?
「14かける11は154。そうだよね?」
※他にも「図星だよね?」、「当たってる?」、などの意味にもなります。
現在形の5W1H疑問文
What time do you leave home in the morning?
「朝何時に家を出ますか?」
How much time do you spend on preparing for a presentation?
「プレゼンテーションの準備にどのくらいの時間を費やしますか?」
How much does it cost from Tokyo to Osaka by Shinkansen?
「東京から大阪まで新幹線で行くといくらかかりますか?」
How often do you exercise?
「どのくらいの頻度で運動しますか?」
What do you do?
「職業はなんですか?」
Where do you work?
「どこで働いていますか?」
How do you usually commute?
「普段どのように通勤していますか?」
Why do you want to change jobs?
「なぜ転職したいのですか?」
BE動詞の現在形の使い方
I’m not American. I’m Japanese.
「アメリカ人ではありません。私は日本人です。」
Your friend is in the lobby.
「友人がロビーにいますよ。」
Tom and I are coworkers.
「トムと私は同僚です。」
There is a problem with the delivery.
「配送に問題があります。」
Am I in the wrong building? Is this the annex?
「私は建物を間違っていますか?ここは別館ですか?」
Are you from Japan?
「日本出身ですか?」
Is Tom an engineer?
「トムはエンジニアですか?」
Is this your phone?
「これはあなたの電話ですか?」
How is work these days?
「最近仕事はどうですか?」
How are you?
「お元気ですか?」
Who is your current employer?
「あなたの現在の雇用主は誰ですか?」
Where is your office?
「事務所はどこですか?」
2.「習慣・定期的に起こる出来事」を描く現在形
I play golf every weekend.
「私は毎週末ゴルフをします。」
My friends and I get together once a month.
「友達と私は月に一度集まります。」
We visit my in-laws every winter holiday.
「私たちは毎年冬休みに義理の両親を訪ねます。」
It rains a lot this time of year.
「この時期は雨がたくさん降ります。」
It happens to be my wife’s birthday today.
「たまたま今日は妻の誕生日です。」
3.「事実」を語る現在形
I am from Japan.
「私は日本人です。」
We are Monday the 16th.
「本日は16日の月曜日です。」
My brother lives in London.
「私の兄はロンドンに住んでいます。」
This bottle contains 500ml of water.
「このボトルには500mlの水が入っています。」
There are 4 people in my family.
「うちは4人家族です。」
There are 195 countries worldwide.
「世界には195カ国あります。」
There is someone at the door.
「誰かが戸口にいます。」
It takes 20 minutes to get to the station on foot.
「駅までは徒歩で20分かかります。」
It costs 220 yen to get to the station by bus.
「駅までバスで220円かかります。」
4.「未来の出来事」を描く現在形
基本の文章
※すでに決まっている予定や習慣を表します。
In Europe, schools and universities start next month.
「ヨーロッパでは来月から学校や大学が始まります。」
My flight leaves in 15 minutes.
「私の飛行機は15分後に出発します。」
The guests arrive at 6pm.
「ゲスト達は午後6時に到着します。」
when / after /before / once / if / unlessなどの後に来る現在形
I’ll talk to Tom when he comes back from his trip.
「トムが旅行から帰ってきたら話します。」
I will go home after I finish my report.
「レポートを終えたら家に帰ります。」
We will paint the walls once the base layer dries.
「下地が乾いたら壁を塗装していきます。」
Before you leave, can you turn off the lights?
「出かける前に電気を消してもらえますか?」
If it rains, I will take an umbrella.
「雨が降ったら傘を持って行きます。」
She won’t forgive you unless you apologize.
「あなたが謝らない限り、彼女はあなたを許しません。」
5. 物語を語る時に使う現在形
※過去の出来事でも、現在形や現在進行形を使って物語を語ると、聞き手や読者は物語を体験しているように感じます。登場人物と同時に、あるいは物語を語る人と同時に物語を体験しているように感じ、話が身近に感じられ、現実感が増します。あくまで会話ですので、書くことは余りありません。
出来事を語る:
“So the other day, I’m walking down the street when suddenly I hear someone calling me. It’s my friend Tom. He crosses the street and walks towards me looking very happy.”
「それで先日、道を歩いていると突然誰かが私を呼ぶ声が聞こえました。私の友達のトムです。彼は通りを渡って、とても幸せそうな表情で私に向かって歩いてきました。」
本や、映画の要約をする:
Reacher is a retired soldier. He walks from town to town and helps people who are in need. He doesn’t carry much, just a toothbrush and some cash.
「リーチャーは退役軍人です。彼は町から町へと歩き、困っている人々を助けます。彼はあまり持ち物を持たず、歯ブラシと現金だけを持っています。」
6. 現在形を使った仮定法
一般事実や習慣を表す仮定法 Zero conditional
形:If (又はWhen)+ 現在形、現在形
If the temperature is below zero, water freezes.
When the temperature is below zero, water freezes.
「気温が氷点下になると水は凍ります。」
If it rains, I always take an umbrella.
When it rains, I always take an umbrella.
「雨が降る時は、必ず傘を持っていきます。」
何かが起こり得るときに使う仮定法 First conditional
形:If + 現在形(未来の出来事)、未来形
If the temperature is below zero tonight, water will freeze.
「今夜、気温が氷点下になったら、水は凍ります。」
If it rains tomorrow, I will take an umbrella.
「明日、雨が降ったら、傘を持っていきます。」
The Takeaway(要点):
英語の現在形は主に、「習慣」、「事実」を語るときに使うと一般的に習いますが、他にも過去に起こった出来事や本などの物語の要約の時にもよく使われます。聴いている側がまさに今一緒に体験している気になります(話に入り込みやすくなります)。また、過去だけではなく、現在形を使うことによって「未来に起こり得る出来事」も描けます。
また、現在形は「頻度」を表す時や二つの仮定法でも用いられます。「頻度」を表す時は、その為の副詞(always、usually、often、sometimes、seldom、rarely、neverなど)が必要になります。BE動詞を使うと「動作」ではなく、「状態」や「特徴」を表します。仮定法の形は[IF/WHEN + 現在形、現在形]又は、[IF + 現在形、未来形]になります。
Thanks for reading until the end! I hope this is helpful!