英語で、I used to play football in collegeと言われたら、なんと理解しますか?この場合、その人は「大学時代はサッカーをやっていました。」と言っています。この様に、used toを使う事で、特定のことが過去に常に起こったか、真実であったことを示します。また、それはもはや起こらないか、もはや真実ではない事を表します。ただ、used toの別の使い方があります。
そのもう一つの使い方は、BE動詞がused toの前に来ると、「〜に慣れている」・「〜に慣れていない」と言う状態を意味します。例えば、I am used to flying to France every monthは、「私は毎月フランスに飛ぶことに慣れています」と言っています。BE動詞の代わりにgetを使うと、「〜に慣れる」と言う意味になります。例えば、I’ve gotten used to flying to France every monthは、「毎月フランスに飛ぶことに慣れました」と言っています。つまり、慣れるのに時間がかかった事も意味に含まれています。
本日は、講師として18年以上の経験を持つネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が、「以前・昔は」を始め、used toの意味と使い方33選を紹介します。wouldとの使い方も最後に説明します。
1.「以前は」・「昔は」と言う意味のused to
・肯定文の形
・否定文の形
・疑問文の形
・付加疑問文の形
2.「〜に慣れている」・「〜に慣れていない」と言う意味のbe used to
3.「〜に慣れる」と言う意味のget used to
4. didを強調して「確かに(そうだった)」と言う意味の使い方
5. used toとwouldの使い分け
1.「以前は」・「昔は」と言う意味のused to
※今ではもはや起こらない過去の習慣を表したり、今ではもはや真実ではない事を指します。not anymoreと一緒に使う事が多いです。
肯定文の形
注:この場合、used toの前にはBE動詞は必要ありません。be used toは下記の「慣れてる」と言う意味になります。
I used to play tennis once a week, but I don’t anymore.
「以前は週に一度テニスをしていましたが、今はもうしません。」
Before we moved to the city, we used to have BBQs on weekends in our backyard.
「都会に引っ越してくる前は、週末は裏庭でバーベキューをしていました。」
She used to play volleyball in college but she is too busy now.
「彼女は大学でバレーボールをしていましたが、今は忙しすぎてできません。」
That house up the street used to belong to Mr and Mrs Smith.
「通りの向こうにあるあの家は、かつてスミス夫妻が所有していたものです。」
When I was a child, my parents used to take us to the beach every summer.
「私が子供の頃、両親は毎年夏になると私たちを海に連れて行ってくれました。」
There used to be a movie theater near here.
「昔、この近くに映画館がありました。」
He used to be popular in high school.
「彼は高校時代人気者だった。」
They don’t make movies like they used to.
「昔のような面白い映画はもうもはや作られません。」
否定文の形
※否定文はdidn’t use to、又はdidn’t used to、となりますが、ライティングや英語のテストではdidn’t used toは間違いとみなされますので、否定文の時はusedでは無く、useを使いましょう。
I didn’t use to eat vegetables, but now I do for my health.
「昔は野菜を食べなかったが、今は健康のために野菜を食べるようになった。」
My friends and I didn’t always use to get together every Friday night.
「友人達と私は、現在のように毎週金曜日にいつも集まる事はありませんでした。」
This building didn’t use to be here. When did they complete it?
「この建物は以前はここにありませんでした。いつ完成したんですか?」
There didn’t use to be so many tourists in Kyoto a few years ago.
「数年前までは京都にこれだけ多くの観光客はいませんでした。」
疑問文の形
Didn’t you use to live in Paris for many years?
「以前、長年パリに住んでいたんじゃなかった?」
Didn’t we use to have a black sofa in the living room?
「前、リビングに黒いソファがなかったっけ?」
Didn’t there used to be a movie theater near here?
「昔、この近くに映画館がありましたよね?」
付加疑問文の形
※確認の疑問になります。
You used to live in Paris, didn’t you?
「あなたは以前パリに住んでいましたよね?」
You didn’t use to live in Paris, did you?
「あなたはパリに住んでいた事はありませんよね?」
2.「〜に慣れている」・「〜に慣れていない」と言う意味のbe used to
※be used toの後は名詞や代名詞がきます。
I’m used to living in the country side.
「私は田舎に住むことに慣れています。」
I’m not used to living in the city. I prefer the quiet country side.
「私は都会での生活に慣れていません。静かな田舎の方が好きです。」
Animals aren’t used to eating three meals a day. That’s why they get sick.
「動物は1日3食を食べることに慣れていません。だから病気になります。」
Back home when I was a child, I was used to helping my father with his farm.
「私が小さい頃、故郷では父の農場を手伝うことに慣れていました。」
– Doesn’t the noise from next door bother you?
「隣からの雑音は気にならないの?」
– We are used to it.
「慣れてるよ。」
3.「〜に慣れる」と言う意味のget used to
※become used toとも言います。
You will quickly get used to the humid summer in Japan.
「すぐに日本の湿度の高い夏に慣れます。」
I can’t get used to the fact that Tom is married and has kids!
「トムが結婚していて子供がいるという事実が未だに信じられない!」
Have you gotten used to the idea of them getting married?
「あなたは彼らが結婚するという考えに慣れましたか?」
It was difficult at first, but I’ve gotten used to it over time.
「最初は大変だったけど、時間と共に慣れたよ。」
It took some getting used to driving this car but I enjoy it now!
「この車の運転に慣れるのに時間がかかりましたが、今は楽しんでいます!」
– I can’t believe it’s so cold already!
「もうこんなに寒いなんて信じられない!」
– Get used to it! Because it looks like it will be a long winter.
「早く慣れたほうが身のためだよ! 長い冬になりそうだからね。」
– Doesn’t the noise bother you?
「騒音は気にならないの?」
– I got used to it a long time ago.
「とっくの昔になれたよ。」
※I’ve gotten used to itの方が文法的には正しいです。
4. didを強調して「確かにそうだった」と言う意味の使い方
We DID used to live in Paris for a while! How did you know?!
「私たちは確かにしばらくの間パリに住んでいたよ!なんで知ってるの?!」
When we lived in Kyoto, we didn’t talk much with the neighbors, but we DID used to say hello.
「京都に住んでいた頃は近所の人たちとはあまり話しませんでしたが、挨拶だけは確かにしていました。」
5. used toとwouldの使い分け
解説:used toとwouldは両方とも「過去の習慣」を表すことができます。一緒に使う場合、used toが先に来ます。
When we were kids, my brother and I used to play tennis. We would go to the tennis club and play for hours.
「子供の頃、兄と私はよくテニスをしていました。私たちはテニスクラブに行っては何時間もプレーしました。」
Every time we went camping, my father would tell us ghost stories at night.
「私たちがキャンプに行くたびに、父は夜に怪談を聞かせてくれました。」
更に詳しくはこちらもどうぞ! → 英語でwouldの意味と7つの使い方55選
The Takeaway(要点):
英語でused toは、特定のことが過去に常に起こったか、真実であったことを示します。そして大事な点は、それはもはや起こらないか、もう真実ではない事を意味します。よく使われるパターンが「以前やっていた事で今はやらない習慣」、又は「以前はやっていなかったが、今はやっている習慣」を描けます。そして、used toとwouldは同じ使い方ができますが、一緒に使う場合は、used toが先に来ます。
また、主語とused toの間にBE動詞が来ると、「〜に慣れている」・「〜に慣れていない」事を表せます。そして、getをused toの前に使うと「(次第に)〜に慣れる」と言う文章が作れます。
どちらの使い方にしても、used toとuse toの区別(“d”があるかないか)に気をつけましょう!
Thank you for reading until the end! I’m sure you will get used to it!