「ビジネス英語とカジュアル英語、どちらが難しいと思いますか?」
筆者が日本人学習者にこの質問をすると、ほぼ全員が「ビジネス英語」と答えます。でも実は逆です。ビジネス英語の語彙は専門用語が多く見えますが、範囲は有限で体系的。一方、カジュアル英語はスラングやイディオムが常に進化し続けるため、ネイティブスピーカーでさえ追いつくのが難しい。
その誤解の根本は、「business」という言葉を最初に覚えた文脈にあります。日本では多くの方が「ビジネスマナー」「ビジネスホテル」や「ビジネスクラス」という形でこの単語に初めて出会います。するとそこに「フォーマル・難しい・大人の世界」というイメージが刷り込まれてしまいます。しかし英語では、子供が親から “Mind your own business!”(余計なお世話!)と日常的に言われる、ごく普通の生活語でもあります。もとは busy「忙しい」+ ness「状態」 が由来の単語ですが、Let’s get down to business や It’s none of my business の business は「要件」「用事」などの意味になります。また Business と組み合わせる動詞・形容詞・名詞によって、「取引を行う」「事業を設立する」「家業」「ビジネスウェア」など様々な表現になります。
本日は、business意味・「事業」以外の文化的使い方80選を、講師として18年以上の経験を持つネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が紹介します。
1.「景気」、「事業」、「企業」、「取引」という意味のbusiness
2. businessとよく一緒に使う動詞集
①「事業・仕事を行う」と言う意味のconduct business
②「事業を他の場所に移す」と言う意味のtake (one’s) business
③「取引をする」と言う意味のdo business
④「(事業)を設立する・始める」と言う意味の動詞集
⑤「やらなければならない用事」と言う意味の動詞集
3. businessとよく一緒に使う形容詞集
4. businessとよく一緒に使う名詞集
5. businessを使った他の表現とイディオム集
6. 3カ国語(英・仏・日)で見る「business」の文化差
1.「景気」、「事業」、「企業」、「取引」という意味のbusiness
How’s business?
「景気はどう?・仕事の方はどう?」
In what line of business are you?
「どんな種類の仕事をしているんですか?」
We are in the business of manufacturing cars.
「私たちは自動車を製造する事業を行っています。」
We have been in business for the past 30 years.
「当社は過去 30 年間にわたって事業を行ってきました。」
※逆の表現はイディオムのout of businessです。
Jane is the best in the business.
「ジェーンはこの業界で一番です。」
※「この業界で一流・凄腕」と言う意味にもなります。
The boss is in France on business until the end of the month.
「上司は今月末までフランスに出張しています。」
2. businessとよく一緒に使う動詞集
①「事業・仕事を行う」と言う意味のconduct business
Can you conduct your business elsewhere?
「(ここでは邪魔になるので)他の場所で事業をやっていただけますか?」
注:do your businessと言ってしまうと「用を足す」という意味になってしまいます。
Tom usually conducts his business online.
「トムは通常、オンラインでビジネスを行っています。」
②「事業を他の場所に移す」と言う意味のtake (one’s) business
Do you mind taking your business somewhere else?
「(営業を押しかけてきた相手に対して)仕事をよそでやって頂けませんか?」
Since labor cost has become too expensive, we decided to take our business elsewhere.
「人件費が高くなりすぎたので、私たちは事業を他の場所に移すことにしました。」
③「取引をする」と言う意味のdo business
It was a pleasure doing business with you.
「あなたと取引できて嬉しかったです。」
Our company does a lot of business with overseas clients.
「当社は海外の顧客と多くの取引を行っています。」
④「(事業)を設立する・始める」と言う意味の動詞集
My wife set up a business in town.
「私の妻は町で会社を設立しました。」
She started her own business last year.
「彼女は昨年自分のビジネスを始めました。」
Mac and Donald established their business in 1970.
「マックとドナルドは1970年に事業を設立しました。」
We launched our business in 2010.
「当社は2010年に事業を開始しました。」
⑤「やらなければならない用事」と言う意味の動詞集
I’m sorry but I have some business to attend to.
「申し訳ありませんが、ちょっと用事があるのです。」
Unfortunately, I have to go back to my office and take care of some business.
「残念ながら、いくつかの要件があり事務所に戻らなければなりません。」
3. businessとよく一緒に使う形容詞集
I own a catering business.
「私はケータリング事業を経営しています。」
※cateringの代わりにmanufacturing、import-export、printingなどの事業名が使えます。
Police business! There’s nothing to see here.
「これは警察の仕事です!(立ち止まらないで)そこを開けてください。」
Jim was entangled in some shady business.
「ジムは怪しいビジネスに巻き込まれた。」
Your plan sounds like a risky business.
「あなたの計画は危険な事業のように思えます。」
There is an urgent business I need to discuss with you.
「あなたと話さなければいけない急用があります。」
We’ve been managing a family business for the last 150 years.
「私たちは過去150年間にわたって家族経営を続けてきました。」
How many years have you been in show business?
「ショービジネスに携わって何年になりますか?」
Small businesses had to permanently close during the pandemic.
「パンデミックの間、多くの中小企業は閉店することになりました。」
Do your homework in the living room so I can see there is no monkey business.
「誤魔化してないか私が見張れるようにリビングで宿題をやりなさい。」

⚠️ 文化的注意点
monkey business は「誤魔化し」「いたずら」「悪ふざけ」「いんちき」「怪しい行動」という意味で、「面白いビジネス」とは全く関係ありません。また funny business も同様に「面白い・笑える仕事」ではなく「怪しい行為・不正」という意味です。どちらも否定的なニュアンスで使われます。
✅ Stop the monkey business and get back to work.(悪ふざけをやめて仕事に戻りなさい)
✅ Make sure there is no funny business with the report. (報告書に不正がないようにしっかり確認しろ。)
❌ This is funny business!(「これは面白い仕事だ!」という意味にはならない)
📌 monkey / funny がついても「楽しい」意味にはなりません。文脈で判断しましょう。
AI technology is big business these days.
「AI テクノロジーは最近では大きなビジネスになっています。」
Business has been booming since we launched our new service.
「新しいサービスを開始して以来、景気がいいです。」
This credit card should be used for business purposes only.
「このクレジット カードはビジネス目的のみに使用してください。」
4. businessとよく一緒に使う名詞集
I have a business trip next month in France.
「来月フランスで出張があります。」
The plane ticket can be deducted as a business expense.
「航空券は経費として控除できます。」
Make sure you wear a proper business attire to the job interview.
「面接にはちゃんとビジネス用の服を着て行きなさい。」
All Japanese university students wear business suits to a job interview.
「日本の大学生は全員、ビジネススーツを着て面接に臨みます。」
What are your business hours?
「営業時間を教えてください。」
We explained our business model to the investors.
「投資家に当社のビジネスモデルを説明しました。」
She rarely flies in business class when she goes back home.
「彼女は帰国するときにビジネスクラスに乗ることがほとんどありません。」
Business communication is communication that is meant to help a business achieve a goal.
「ビジネスコミュニケーションは、ビジネスが目標を達成するのを支援することを目的としたコミュニケーションです。」
She demonstrated great business etiquette during the negotiation.
「彼女は交渉中、素晴らしいビジネスエチケットを発揮しました。」
※日本語の「ビジネスマナー」を英語にする時は business manners ではなく business etiquette が自然です。
His professionalism impressed everyone in the room.
「彼のプロ意識は会議室の全員に感銘を与えました。」
※「ビジネスマナーが良い」と伝えたい時、professionalism 一語で表現できます。
She is known for her professional conduct both inside and outside the office.
「彼女はオフィスの内外で、プロとしての行動で知られています。」
※professional conduct は「プロとしての振る舞い全般」を指します。規則・倫理・対人関係を含む広い概念です。

⚠️ 文化的注意点
日本語の「ビジネスマナー」を英語に直訳して “business manners” と言うと、ネイティブには不自然に聞こえます。英語では business etiquette、professionalism、または professional conduct を使うのが一般的です。
✅ She has excellent business etiquette.(彼女はビジネスエチケットが素晴らしい)
✅ His professionalism is second to none.(彼のプロ意識は誰にも負けない)
❌ She has good business manners.(意味は通じるが不自然)
📌 「ビジネスマナー」= business etiquette または professionalism と覚えましょう。なお、英語の “manners” は「礼儀作法」全般を指しますが、どちらかというと育ちや家庭環境に紐づいた言葉です。例えば “He has no manners” と言うと「彼は礼儀知らずだ」という意味になりますが、それは仕事上のスキルではなく人間としての基本的な育ちの問題として受け取られます。ビジネスの文脈では “manners” より “etiquette” や “professionalism” を使う方が的確です。
5. businessを使った他の表現とイディオム集
December 25th is Christmas, but for most people in Japan it’s business as usual.
「12月25日はクリスマスですが、ほとんどの日本人にとっては通常通りの日です。」
※この表現は「変わりばえしない日常生活」・「通常通りの生活」・「業務平常どおり」と言う意味です。

⚠️ 文化的注意点
business as usual は「通常通り」という意味ですが、文脈によっては批判・皮肉のニュアンスが含まれます。例えば政治や社会問題の文脈で使うと「何も変わっていない(変えようとしない)」という批判になります。
✅ Despite the storm, it was business as usual at the office.(嵐にもかかわらず通常通りだった)
❌ After the scandal, it’s business as usual for the politicians.(スキャンダル後も政治家たちは何も変わらない — 批判的)
📌 ニュースや政治の文脈では皮肉として読む必要があります。
Most people seem to go about their business despite the incident yesterday.
「昨日の出来事があったにもかかわらず、ほとんどの人は通常通りの生活を送っているみたいです。」
In our company, business casual is standard, but sometimes we wear a suit and tie.
「当社では、ドレスコードはビジネス・カジュアルが普通ですが、時々スーツを着てネクタイをします。」
We are in the business of manufacturing car parts.
「私たちは自動車部品の製造を生業としています。」
We are in the business of improving people’s lives.
「私たちは人々の生活を改善するビジネスを行っています。」
I am officially open for business!
「正式に営業開始しました!」
The band is back in business after a 5 year break.
「バンドは5年間の活動休止を経て活動を再開した。」
Has the problem been fixed? Are we back in business?
「問題は解決されましたか? 再始動できますか?」
OK, back to business. What were we talking about?
「さて、仕事・本題に戻ります。 何について話していましたっけ?」
Could you clarify the business at hand?
「目元・手元の作業・課題・取り組みについて説明していただけますか?」
Let’s get down to business.
「さて、本題に入りましょう。」
You have no business being here.
「あなた達がここにいる許可・権利・理由はありません。」
※「ここにはいてはいけません」と言う意味にもなります。
I had no business eating that entire pizza by myself.
「一人でピザを丸ごと食べるなんて、我ながら呆れる。」
The company went out of business years ago.
「その会社は何年も前に廃業しました。」
Terry is very good at taking care of business, so she is planning the wedding.
「テリーはやるべき事はちゃんとやる人なので、結婚式の計画を任せています。」
He means business when he has that look in his eyes.
「あの目付きをしている時は、彼は本気だよ。」

⚠️ 文化的注意点
mean business は「本気である」という意味で、「意地悪」とは全く関係ありません。meanには「意地悪」の他に「本気を出す・真剣である」という意味があります。この使い方を知らないと文全体の意味を逆に取ってしまいます。
✅ She means business — don’t underestimate her.(彼女は本気だ)
✅ When he raises his voice, you know he means business.(声を上げた時は本気のサインだ)
❌ mean business =「意地悪なビジネス」(完全な誤読)
📌 mean business = 本気・真剣 と覚えましょう。
My brother started practicing golf like nobody’s business.
「弟は無我夢中でゴルフの練習を始めました。」
Who I am dating is none of your business.
「私が誰と付き合おうが、あなたには無関係です。」

⚠️ 文化的注意点
None of your business は日本語で「あなたには関係ない」ですが、英語ではかなり強い拒絶・場合によっては失礼な表現です。日本の高文脈文化では「それは私には…」と曖昧にかわすのが礼儀ですが、アメリカの低文脈文化では直接的な拒否が普通です。それでもこのフレーズは親しい間柄か、かなり強い感情がある時に使うものです。
✅ (親しい友人に)That’s none of your business!(冗談っぽく)
✅ (丁寧に)I’d rather keep that private.(フォーマルな代替表現)
❌ (初対面・職場で)None of your business.(非常に失礼に聞こえる)
📌 職場や初対面では I’d prefer to keep that personal. や I’d rather not say. が安全です。
Your personal life is none of my business.
「あなたの私生活は私には関係ありません。」
Would you mind your own business? We are trying to have a private conversation here.
「プライベートな会話をしているんだから、話に入ってこないでくれる?」
※「大きなお世話」・「余計な口出ししないで」などの意味になります。

⚠️ 文化的注意点
Mind your own business は「余計な口出しをしないで」という意味で、none of your business よりさらに直接的・攻撃的に聞こえる場合があります。子供が親から言われたり、友人間で冗談として使う場面はありますが、職場では避けるべきです。
✅ (子供に)Mind your own business and focus on your homework.
✅ (友人間・冗談)Oh, mind your own business!(笑いながら)
❌ (同僚・上司に)Mind your own business.(深刻な対立を生む可能性)
📌 フォーマルな場では I think that falls outside the scope of this discussion. が代替として機能します。
It’s none of your beeswax.
「あなたには関係ないよ。」
※beeswax(蜂蜜ロウ)は business の古い発音から派生したとされる子供言葉・スラングです。None of your business と同じ意味ですが、よりユーモラスで軽いトーンになります。
That’s my business, not yours.
「それは私の問題であって、あなたの問題ではありません。」
※none of my business より直接的ですが、mind your own business より穏やかです。
I was minding my own business when a man interrupted me.
「周りの事を気にせずにいたら、知らない人に声をかけられました。」
I made it my business to check all the documents.
「自ら進んで(心がけて)私はすべての書類をチェックしました。」
I can’t do you any favor even as my friend. Business is business.
「友達のお願いだからって人肌脱ぐわけにはいかないよ。仕事は仕事だから。」
Tomorrow’s dinner is strictly business so I’m not planning to stay late.
「明日の夕食は完全にビジネスなので、遅くまで残るつもりはありません。」
I try not to mix business with pleasure.
「私はビジネスと遊びを混同しないようにしています。」
We have some unfinished business to settle.
「まだ片付けていない懸案事項があります。」
※unfinished business は「未解決の問題・やり残したこと」を指します。ビジネス・個人関係どちらにも使えます。
I need to take care of some personal business today.
「今日は個人的な用事を片付けなければなりません。」
※personal business は「プライベートな用事」を指します。職場で早退・欠席の理由を言う時に使える便利な表現です。
I have some dirty business to deal with.
「厄介な問題を処理しなければなりません。」
※dirty business は「後ろめたい・嫌な仕事や取引」を指します。犯罪的な意味合いから単に「面倒な仕事」まで文脈次第です。
She has a real business savvy.
「彼女はビジネスセンスが抜群です。」
※business savvy は「ビジネスの勘・ビジネスセンス」を指す表現です。business-minded(ビジネス志向の)も同様に使えます。
Is he in the movie business?
「彼は映画業界にいるの?」
※the [industry] business の形で「〇〇業界」を表します。the music business・the fashion business など幅広く使えます。
The dog needs to do his business.
「犬がトイレをしたがっています。」
※do one’s business はペットや小さな子供が「トイレをする」という婉曲表現です。Section 2で注意した do your business(用を足す) と同じ用法です。
Business is picking up since we opened the new branch.
「新しい支店を開設してから、景気が上向いています。」
※business is picking up は「売上・景気が上向いている」という意味です。Business is booming(好景気)より控えめな表現です。
Business before pleasure. We can have an excursion on the last day of the conference.
「遊ぶ前にビジネスが先です。 カンファレンスの最終日に小旅行をすることもできます。」
It’s just business, nothing personal.
「これは単なるビジネス(仕事)であり、個人的な感情や恨みはない。」
※映画やドラマでよく聞くフレーズですが、実際のビジネスで使うと冷たく・言い訳がましく聞こえることがあります。「悪く思うなよ」というニュアンスになります。

⚠️ 文化的注意点
It’s strictly business, nothing personal はゴッドファーザーなどの映画で有名になったフレーズです。実際のビジネスでも使われますが、相手を解雇する・契約を切る・厳しい決断をする文脈で使うと、共感のなさを強調してしまう場合があります。
✅ 交渉の場で:I want you to know this is nothing personal — it’s strictly a business decision.
❌ 感情的になっている相手に:It’s just business, nothing personal.(さらに傷つける可能性)
📌 映画的な響きがあるため、実際には This is a business decision の方が自然で安全です。
She is very business-minded.
「彼女はビジネス志向が強いです。」
He has no business telling you what to do.
「彼にはあなたに指図する権限・理由はありません。」
※have no business doing は「〜する権限・理由がない」という意味です。
It’s bad for business.
「それはビジネスに悪影響です。」
※good/bad for business の形で「〜にとって得/損」という意味で幅広く使えます。
(6) 3カ国語(英・仏・日)で見る「business」の文化差
「business」を最初に覚えた文脈
🇯🇵 日本では「ビジネスホテル」「ビジネスクラス」「ビジネスマナー」という形で初めてこの単語に出会う人がほとんどです。そのため「business = フォーマル・大人・難しい」というイメージが定着しやすく、カジュアルな文脈で使われる none of your business や funny business が別の単語のように感じられてしまいます。
🇺🇸 アメリカでは子供の頃から “Mind your own business!” と親や兄弟から言われる日常語です。“Let’s get down to business” も学校・職場・家族の会話で自然に使われます。「business」はフォーマルな語ではなく、生活に溶け込んだ基本語です。
🇫🇷 フランス語では正式な語は “les affaires” です。“affaires” は「ビジネス」と「持ち物・忘れ物」の両方を指すため、子供の頃から “N’oublie pas tes affaires”(忘れ物しないで)という形で日常的に使います。一方「business」はアングリシズム(英語からの借用語)として非公式の文脈で使われ、“Le business marche bien”(商売は順調だ)のように話し言葉で登場します。
日本語の「ビジネス」は特定のフォーマルな文脈で定着した外来語です。しかし英語の business はフォーマルから口語・スラング・イディオムまで幅広いスペクトルを持つ基本語です。「ビジネス英語は難しい」という思い込みは、この最初の出会いの文脈から生まれています。実際はビジネス英語の語彙は有限で体系的。変化し続けるカジュアル英語の方が習得は難しいのです。
「干渉する・口出しする」の文化差
🇯🇵 日本の高文脈文化では、他人のプライベートに立ち入らないことは暗黙のルールです。「それは私には…」と曖昧にかわすか、話題を変えるのが礼儀です。None of my business と明言する必要すらありません。
🇺🇸 アメリカの低文脈文化では、境界線を言葉でハッキリ引くことが普通です。“That’s none of your business”や “Mind your own business” は感情的になっているサインでもありますが、自分のプライバシーを守る正当な表現でもあります。
日本人学習者がこのフレーズを「便利な表現」として覚え、職場や初対面で使うと、意図より強く・攻撃的に聞こえる可能性があります。丁寧な代替表現として “I’d prefer to keep that private” や “I’d rather not say” を先に覚えましょう。
The Takeaway(要点):
日本語の「ビジネス」と英語の business は同じ語源を持ちますが、使われる文脈の幅が全く異なります。英語の business は「仕事・業務・企業」という意味だけでなく、「要件・用事・取引」はもちろん、“none of my business”(関係ない)・“funny business”(怪しい行為)・“monkey business”(悪ふざけ) のように、仕事と全く関係しない日常表現にも登場します。
「ビジネス英語は難しい」という思い込みは、日本で business という単語を「ビジネスホテル」「ビジネスクラス」というフォーマルな文脈で初めて覚えることから生まれています。しかし実際には、ビジネス英語の語彙は有限で体系的。スラングやイディオムが常に進化するカジュアル英語の方が、習得はずっと難しいのです。
これらのイディオムや表現はそのまま使うことを意識してください。business だけを単独で訳そうとすると、文全体の意味が崩れてしまいます。文脈ごとに意味を理解するのが、business をマスターする近道です。


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