「恐ろしい」気持ちや「怖い」体験は誰でもします。そんな時、英語で「恐ろしかった!」をどのように伝えればいいでしょう?
まず、日本語では「恐ろしい」と「怖い」は異なます。例えば、「その恐ろしい意見を聞いて怖くなった。」のように、「恐ろしい」の方が客観的なのです。また、日本語では「恐ろしく賢い人」と言った時に、「程度がはなはだしいさま」、「ものすごい・驚くほど」というニュアンスを表せます。英語でもそれに当てはまる表現があります。
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更に、「恐る恐る」、「恐れ入ります」、「恐らく」も日本語ではよく使いますが、果たして英語ではこれら全部どのように言うのでしょう?
本日は、そんな表現をネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が英語で言う「恐ろしい」、「恐るべき」、「恐る恐る」、「恐れ入ります」、「恐らく」を60選紹介いたします!「恐ろしい」と思ったらこれらを使ってみましょう!
(1) 「ひどい」気持ちを表す英語の「恐ろしい」
(2) 「凶悪さ」を表す英語の「恐ろしい」
(3) 「程度がはなはだしいさま」を英語で表す「恐るべき」
(4) 何かを「恐れる」時に使う英語(「怖い」思いと重なる)
(5) 「恐る恐る」を英語で表す
(6) 「恐れ入ります」を英語で伝える
(7) 「可能性」を英語で表す「恐らく」
(1) 「ひどい」気持ちを表す英語の「恐ろしい」
dreadful
frightful
ghastly
horrendous
horrible
horrid
horrifying
terrible
ugly
使い方の例:
What a horrible/frightful story!
「なんて恐ろしい話だ!」
She was married to a terrible/horrible man.
「彼女は恐ろしくダメな男と結婚していた。」
Apparently, he was in a terrible/horrible accident.
「彼は恐ろしい事故にあったらしい。」
I had a horrifying/dreadful experience last week!
「先週、恐ろしい経験をしたよ!」
I made a ghastly/horrendous mistake in my report!
「レポートに恐ろしい間違いをしてしまった!」
He sustained ugly/horrid injuries.
「彼は恐ろしい怪我を負ったらしい。」
(2) 「凶悪さ」を表す英語の「恐ろしい」
barbaric
ferocious
fierce
furious
intimidating
menacing
savage
terrifying
threatening
vicious
使い方の例:
She expressed furious anger at him.
「彼女は彼に激怒した。」
He was attacked by a savage/ferocious pack of dogs.
「彼は凶暴な犬の群れに襲われた。」
The competition is fierce/ferocious/vicious in this business.
「この業界の競争は激しい。」
The president condemned this barbaric/savage act.
「大統領はこの野蛮な行為を強く非難した。」
He faced a fierce/terrifying adversary in this match.
「彼はこの試合で手強い相手と戦った。」
He looks really threatening/menacing/intimidating with those sunglasses.
「彼がサングラスをすると威嚇的に見える。」
(3) 「程度がはなはだしいさま」を英語で表す「恐ろしい」
awesome
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appalling
astonishing
astounding
challenging
daunting
deadly
formidable
furious
surprising
staggering
tremendous
使い方の例:
He is astonishingly cleaver.
「彼は恐ろしく賢い。」
His lack of common sense is appalling.
「恐るべき彼の常識のなさ。」
He saw a formidable/an awesome talent in his student.
「彼は自分の生徒のもの恐るべき才能を見抜いた。」
The hurricane hit the city with tremendous/astonishing force.
「恐るべき勢いで竜巻は街を襲った。」
The athlete can hit the target with deadly precision.
「選手は恐るべき正確さでターゲットを当てた。」
That project was daunting/challenging!
「恐るべきプロジェクトだった。」
Her scientific discovery was astounding/astonishing/surprising/staggering.
「彼女は恐るべき科学発見をした。」
She ran at a furious pace to catch the train.
「電車に乗るため、彼女は恐るべき速さで走った。」
(4) 何かを「恐れる」時に使う英語(「怖い」思いと重なる)
I fear/dread (tomorrow’s exam).
I’m anxious about (tomorrow’s exam).
「(明日のテスト)を恐れている。」
I’m fearful/frightened/terrified/afraid of (my boss’s criticism).
「(上司の批判)を恐れている。」
※fearful/frightened/terrified /afraid of~は「普段から・一般的に恐れている」という意味です。
He has a fear of (water).
「彼は水恐怖症である。」
I was frightened by (your action).
(You) frightened me (with your action).
「(あなたの行動)が恐ろしかった。」
※frightened by~はfrightened of~と少し異なって、「ある体験をした恐怖」を表します。
I fear for (my career).
「(将来のキャリア)が心配だ。」
I’m frightened that (the project wouldn’t be successful).
「(プロジェクトが成功しない)ことを恐れている。」
I’m so frightened (right now)!
「たった今、ものすごい恐怖を感じている!」
I’m frightened/afraid to (stay here).
「(ここに残る)のを恐れている。」
(5) 「恐る恐る」を英語で表す
(He) tentatively (stated his opinion).
(He) ventured (an opinion).
「(彼は)恐る恐る(意見を述べた)。」
He timidly/ tentatively (raised his hand in class to ask a question).
「(彼は)恐る恐る(質問をするため、授業中に手を挙げた)。」
(The child) cautiously/gingerly/prudently/fearfully (approached the animal).
「(子供は)恐る恐る(動物に近づいた)。」
(6)「恐れ入ります」を英語で伝える
※これらのフレーズはフォーマルなシーンでよく使います。
I am (terribly, awfully) sorry to say this, we are fully booked tonight.
「恐れ入るます。今晩は満席です。」
I’m afraid you are in my seat.
「恐れ入りますが、そこは私の席です。」
Sorry to trouble/bother you but could you help me carry these boxes?
「恐れ入りますが、その箱を運ぶのを手伝っていただけますか?」
Sir, I’m afraid I must ask you to leave.
「お客様、恐れ入りますが、店の入場をお断りさせていただきます。」
※基本的にはI’m sorryやI’m afraidを使いますが、下記のお願いの仕方でも十分丁寧です。
Would you mind sending us the information?
「恐れ入りますが、情報を送っていただけますか?」
Would you please hold the door for me?
「恐れ入りますが、ドアを押さえていただけますか?」
(7) 「可能性」を英語で表す「恐らく」
I’m afraid it’s going to rain tomorrow.
「恐らく明日雨降るでしょう。」
He perhaps/probably got lost on the way here.
「恐らくここに来る途中、彼は迷子になったのでしょう。」
That might be the truth.
That’s the truth, for all I know.
「それは恐らく真実でしょう。」
※For all I knowは「私の知る限り」、「私が持っている情報に寄れば」という意味になります。
He will (very) most likely come back from his trip tomorrow.
「恐らく、彼は明日出張から戻るでしょう。」
It’s possible that he didn’t get the message.
I think he didn’t get the message.
「恐らく彼はメッセージを受け取ってないですね。」
※I thinkは「はっきりしない」時や、「確かではない」時によく使います。
日本語の「恐ろしい」と「怖い」の意味が重なることはあっても、使い方によってはニュアンスが全く変わります。
そして使い方の数が多いです!それに合わせた英語の「恐ろしい」は沢山ありましたね。このようにまず母国語でちゃんと単語や表現を理解しするのは、英語で上達するためには重要です。
今後、上記のような「恐ろしい」シチュエーションにあったら日本語から訳さず、ここで紹介された英語の単語やフレーズを使いましょう!
Don’t fear new things! (「新しいことを恐れずに!」)
Thank you for reading till the end! See you next time!
※このブログの内容は、読者の英語のレベルを問わず紹介されています。場面をイメージして、その場面に一番適したフレーズを覚えてみてください。すべてを覚える必要はありません。自分に一番合う表現や単語から始めてみてください。