TOEICやIELTSなどの英語テストで問われる等位接続詞（coordinating conjunction）はfor、and、 nor、 but、 or、 yet、 soの７つがあります（頭文字を取ったFANBOYSと覚えてください）。等位接続詞は単語と単語、句と句、節と節を繋ぐときに使われる接続詞の一種で、複文と重文（complex sentences）が作れます。特に、完全文として独立できる複雑な文中の独立節（independent clause）を二つ繋ぐ事が出来る便利な単語達です（重文と復文を英語テストのライティングで使うとスコアが上がります！）。
単語と単語を等位接続詞で繋ぐときは、同じ種類の単語を二つ使うのが基本ルールです（名詞と名詞、動詞と動詞、など）。文章（句）と文章（句）を繋ぐ際も、同じ形の文章を二つ繋げます。言い換えれば、同じ「価値」の文や単語を繋げます。また、英語テストのライティングで文章を書く時は、等位接続詞の前にカンマを使う事が原則ですが、接続詞の前と後の文の主語が一つの場合、カンマは必要ありません。
本日は、英語の等位接続詞を簡単に覚えるfanboysと例文38選を、ネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家（米・仏・日）である筆者が紹介します。例文を見て、文法はあまり気にせず、徐々に使い慣れましょう。
AND（二つ以上の情報結び付ける、追加を示す）
NOR （否定的な情報の追加を示す）
BUT（対照、又は例外を示す）
OR（選択や選ぶ事を示す）
YET（対照的な考えを示す）
SO（結果や効果を示す）
FOR（理由や目的を示す）
※ becauseと置き換えることができます。丁寧で文学的な文章になります。
注：前置詞のforとは使い方が異なります。カンマは必要です。
He is always tired, for he doesn’t get enough quality sleep.
「彼は質の高い睡眠を十分にとれていないため、いつも疲れています。」
My wife and I travelled to France, for it was our 10th year wedding anniversary.
「結婚十周年記念でしたので、妻とフランスへ旅行しました。」
Reading books is beneficial, for it can help you increase your vocabulary.
「本を読むことはとてもいい事です。何故なら、単語力を増やすことができます。」
更に詳しくはこちらです → forを前置詞又は接続詞として良く使う例文と表現57選
AND（二つ以上の情報結び付ける、追加を示す）
接続詞の前にカンマが必要な場合
My daughter’s favorite food is nuggets, and my son’s favorite food is French fries.
「娘の大好物はナゲットで、息子の大好物はポテト・フライです。」
Tom can fly fighter jets, and he can fly commercial aircrafts.
「トムは戦闘機を操縦できますし、民間航空機も操縦できます。」
She enjoys reading novels, and she enjoys drinking coffee.
「彼女は小説を読むのが好きで、コーヒーを飲むのが好きです。」
※二つの趣味を別々に楽しんでいる様に聞こえます。
接続詞の前にカンマが不必要な場合
My daughter loves to draw and paint.
「娘は鉛筆と絵の具で絵を描く事が大好きです。」
I went to the supermarket and bought groceries.
「スーパーに行って食料品を買いました。」
She enjoys reading novels and drinking coffee in the morning.
「彼女は朝、小説を読みながらコーヒーを楽しみます。」
※※二つの事を一緒に楽しんでいる様に聞こえます。
詳しくはこちらです → andの様々な使い方とand so onなどの表現58選
NOR （否定的な情報の追加を示す）
注：neither又はnotと大抵一緒に使います。又、norの後の主語と動詞が反転します。
接続詞の前にカンマが必要な場合
The train was neither cheap nor convenient.
「電車は安くも便利でもありませんでした。」
I don’t have the time, nor do I have the money to travel abroad.
「海外旅行に行く時間もお金もありません。」
Michael doesn’t listen to his father, nor does he listen to his mother.
「マイケルは父親の言うことも母親の言うことも聞きません。」
I refuse to talk to him, nor will I accept his apologies.
「私は彼と話すことを拒否しますし、彼の謝罪も受け入れません。」
※refuseが否定的な意味を持っています。言い換えるなら、I don’t want toになります。
接続詞の前にカンマが不必要な場合
The train was neither cheap, nor was it convenient.
「電車は安くも便利でもありませんでした。」
I don’t have the time nor the money to travel abroad.
「海外旅行に行く時間もお金もありません。」
Neither Tom nor Val wanted to lose the competition.
「トムもヴァルも競争に負けたくなかった。」
Sophie neither called nor texted me to let me know she was going to be late.
「ソフィーは私に遅れることを知らせるために電話もメールもしませんでした。」
更に詳しくはこちらです → 英語のテストによく出る接続詞norの使い方と例文42選
BUT（対照、又は例外を示す）
接続詞の前にカンマが必要な場合
Everyone disagreed at first, but some people finally agreed.
「最初は誰もが反対していましたが、最終的には何人かが同意しました。」
I arrived at the restaurant before john, but everyone else arrived after us.
「私はジョンより先にレストランに到着しましたが、他の皆んなは私たちの後でした。」
We have made some strides, but we still have to walk another 10km.
「だいぶ進みましたが、まだあと10km歩かなくてはなりません。」
接続詞の前にカンマが不必要な場合
She is not only a musician but also a researcher.
「彼女は音楽家だけではなく、研究者でもあります。」
He is not only intelligent but also very athletic.
「彼は頭が良いだけでなく、運動神経も優れています。」
He is only 10 years old but can already speak 3 languages.
「この子は10歳ですが、すでに３ヶ国語話せます。」
更に詳しくはこちらです → 接続詞butとnot only butの意味と例文32選
OR（選択や選ぶ事を示す）
接続詞の前にカンマが必要な場合
You can pay cash, or you can pay with your credit card.
「現金、又はクレジットカードでもお支払い頂けます。」
Would you like to eat at home, or would you prefer eating at a restaurant?
「家で食事をしたいですか、それともレストランで食事をしたいですか?」
My 5 year-old daughter says she wants a doll, a tea set, or a princess dress for her birthday.
「5歳の娘は誕生日に人形、ティーセット、またはお姫様の衣装が欲しいと言っています。」
接続詞の前にカンマが不必要な場合
You can pay cash or credit.
「現金、又はクレジットでもお支払い頂けます。」
If you are looking for Mr. Smith, he is probably in Room A or Room B.
「スミスさんを探しているなら、彼はおそらくRoom AかBにいると思います。」
Would you like some tea or coffee?
「紅茶又はコーヒーはいかがでしょう？」
更に詳しくはこちらもどうぞ → now or neverの意味と接続詞orの使い方48選
YET（対照的な考えを示す）
※but at the same time、 but neverthelessと置き換えることができます。
注：副詞のyetとは使い方が異なります。
接続詞の前にカンマが必要な場合
It’s really hot outside, yet I managed to walk to the station.
「外は猛暑ですが、なんとか家まで歩けました。」
The students think their teacher is strict, yet we think he is generous when grading.
「生徒たちは先生が厳しいと思っているが、私たちは彼が採点する際に寛大だと思います。」
I feel like having a steak, yet I’m also in the mood for chicken.
「ステーキを食べたい気分ですが、チキンも食べたい気分です。」
接続詞の前にカンマが不必要な場合
His advice was harsh yet very wise.
「彼のアドバイスは厳しいものでしたが、非常に賢明でした。」
The dish was spicy yet had a hint of sweetness.
「スパイシーでありながらほのかな甘みも感じられる一品でした。」
This animation is beautiful yet disturbing.
「このアニメーションは美しくも不穏なものです。」
更に詳しくはこちらです → 英語のテスト必見！副詞と等位接続詞のyetの使い方39選
SO（結果や効果を示す）
注：目的を表す副詞のso (that)と異なります。カンマは必要です。
We left early, so we arrived on time.
「早めに出発したので、時間通り着きました。」
I was hungry, so I opened the fridge to look for food.
「お腹すいていたので冷蔵庫を開けて食べ物を探しました。」
I know you must be worried, so I will tell you what happened.
「心配だと思うから、何が起きたか話すね。」
更に詳しくはこちらです → スピーキングに役立つ接続詞soの意外な使い方と例文42選
The takeaway（要点）：
IELTSやTOEFLのライティングでは単文ばかり使うと高いスコアが取れないとされています。接続詞を使って復文や重文を作るのは絶対重要です。TOEICのpart 5と6の穴埋め問題でも問われます。
接続詞には色々ですが、等位接続詞（coordinating conjunction）はfor、and、 nor、 but、 or、 yet、 soの７つがあります。これらは、単語と単語、句と句、節と節を繋ぐときに使われます（fanboysと覚えましょう！）。使う時の注意点は、中でもbutのように副詞や前置詞として使われる単語もあります。また、英語のライティング・テストで文を書く時は、接続詞の前にカンマが必要かどうかに注意しましょう。
Thank you for reading until the end! FANBOYS is easy mnemonic, so it’s easy to remember!
