大学や企業で「英語での問題解決のディスカッション」の講義で、問題解決はWhy?から始める様にと教えていますが、和訳が色々あります。また、ビジネス・リーダーシップの専門家のSimon Sinekも、『Whyから始めよ!』という書籍を出しています。
TED Talkはこちらです→ Start with why — how great leaders inspire action | Simon Sinek | TEDxPugetSound
ところが、日本で教えていて「Why?」と生徒や参加者に投げかけると、少し困った表情をされるので、和訳にする事があります。例えば、ある問題を考えたと時に、「根本的な原因を追求する際はWhy?を使うように」と指示すると、ループ状態になって逆効果になる事もあります。Why?やWhy not?は英語の略した質問なので、和訳では曖昧に聞こえるのではないかと思います。
考えてみれば、英語ではWhy?やWhy not?と簡単に様々な場面で問うことが出来ますが、日本語ではWhy?はそれだけ多くの和訳があります。例えば、「なぜ?」、「何で?」、「どうして?」、「なぜか」、「どういう訳か?」などの意味になります。すると、日本人からの視点だと、Why?と聞かれると、カジュアルで直接的に聞こえるので、恐らく無意識にアグレッシブな解釈をしてしまうのだと思います。
本日は、WhyやWhy notの和訳と代わりに使える例文52選を、講師として18年以上の経験を持つネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が紹介します。Why?と聞かれたら、もうためらわず答えましょう!