英語でdespite (並びにin spite of) はやや分かりにくいと思う方は少なくはないと思います。althoughやeven thoughに近い意味を持っていますが、そのまま入れ替えることはできない時があります。
althoughとeven thoughの意味と使い方は、ご存知の通り、次の様になります:
Although he studied hard, he didn’t pass the exam.
Even though he studied hard, he didn’t pass the exam.
「一生懸命勉強したのに、彼は試験に受からなかった。」
ここでalthoughをdespiteでそのまま入れ替えてしまうと少しおかしなことになります。それは、despiteの後には名詞(または動名詞)が来なければいけないからです。つまり次のように文章を作ることができます:
Despite his efforts, he didn’t pass the exam.
In spite of his efforts, he didn’t pass the exam.
「努力をしたのに彼は試験に受からなかった。」
お気づきになられた方もいると思いますが、この例の場合、despiteはbecause ofの対義語なのです。主に、「〜にもかかわらず」という意味になります。上記の例文の逆の意味は次の様になります:
Because of his efforts, he passed the exam.
「努力をしたので彼は試験に受かった。」
また、despiteの方がin spite ofより若干丁寧な言い回しになるという事も覚えておきましょう。
本日は、英語でdespite (並びにin spite of) の正しい使い方を、ネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が、38選紹介いたします。