日本語で物事を断る際に、「いいえ、結構です。」だけを言うと、肯定と否定のいずれの意味としてとらわれます。前後の文脈によって意味を変える事ができます。同じように、英語でNo, thanksだけですと、同じ事が起きる可能性はあります。使う際は、相手がわかりやすい言い回しを心がける必要があります。誤解を招かないよう言い回しを工夫する必要があります。
日本語では最近、「いいえ、結構です」より、「大丈夫です」という表現を耳にしますが、英語でもI’m OKやIt’s fineという表現が使われます。Thank youと言うだけでも、十分丁寧な断り方ですが、相手にしっかり感謝の気持ちを伝える表現も使いましょう。例えば、I appreciate the help but I’m OKというような言い回しがあります。
また、場面(シチュエーション)によって、表現を使い分けます。例えば、ホテルで荷物を運んでもらわなくてもいい場合は、I can manage, thank youと言う表現がありますが、食事の際におかわりを断るときは、That looks delicious but I’m quite fullと言うような表現があります。他にもシチュエーションは沢山ありますので、これらに合わせた適切な表現を使いましょう!
本日は、英語で「いいえ、結構です」と物事を断る場面別の表現55選を、講師として18年以上の経験を持つネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が紹介します。