「これまで・今まで」の英語80選|until・byも解説

バーでビールを飲みながら「Best beer EVER!」と言うキャラクターのイラスト。「今まで最高!」を英語で表現する場面。

日本語で「これまで」「今まで」を同様に使うことが多いです。しかし、「今まで」はより「現時点まで」を重視した表現です。「これまで」はどちらかというと「継続性」を重視する表現です。例えば、「今までどこにいたの?」とは言いますが、「これまでどこにいたの?」は不自然に聞こえます。

「これまで」は短い期間の事柄にはあまり使われませんが、「継続性」に加えて「物事の終わり・区切り」を表す時にも使えます。例えば「話はこれまでにしましょう」がそうですが、この場合、英語では until now は使えません。また、英語には日本語学習者がつまずきやすい落とし穴が3つあります。
カジュアルな till とフォーマルな until のフォーマル度の違い、「継続」を表す until と「期限・締め切り」を表す by の混同、そして「〜するまで〜しない」という not until の構文です。not until は直訳すると意味が逆になることがあり、「海外に住んで初めて、自分の文化が分かった」のような「〜て初めて」の表現に相当します。日本語の高コンテクストな言い回しを英語の低コンテクストな構文に正確に変換するには、このニュアンスの理解が欠かせません。

本日は、講師として18年以上の経験を持つネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が、「これまで・今まで」の英語表現80選をご紹介します。till・until・by・not until の使い分けも徹底解説します。

(1) 「これまで」、継続性を重視する英語
(2) 「今まで」、「現在までにかけて」のニュアンスを伝える英語
(3) 「物事の終わり・区切り」を示すフレーズ
(4) tillとuntilの違い【フォーマル度】
(5) ビジネスで注意!untilとbyの違い【継続 vs 期限】
(6) 要注意!not untilと「〜てはじめて」の罠

(1) 「これまで」、継続性を重視する英語

Kaz
Kaz

解説:日本語の「これまで」は、ある時点まで続いてきた継続性を強調する表現です。英語でも同じニュアンスを伝えるフレーズが複数あります。特に so far / thus far / up until now / over the past~ などは、「今この瞬間まで続いてきた」という感覚を自然に表現できます。なお、「これまで・今まで」を英語で表現するとき、現在完了形(have + 過去分詞)や現在完了進行形(have been + -ing)を使うことが多いです。これは「過去から今この瞬間まで続いている」という継続のニュアンスを出すためです。例えば “I’ve been working until now.”(今まで働いていた)のように、現在完了進行形が自然にフィットします。状況に合わせて使い分けてみましょう。

I’ve had to put up with this up until now.
「これまで我慢してきました。」
up until now は「今この瞬間まで」という継続を強調します。put up with は「〜を我慢する、耐える」という意味のイディオムです。
OR
I’ve had to put up with this
 till now.
till nowup until now よりもカジュアルな表現です。日常会話では自然ですが、ビジネスメールでは until now の方が無難です。
OR
I’ve had to put up with this thus far.
thus far はやや格式のある表現で、スピーチやフォーマルな文章でよく使われます。

All our effort up until now went to waste.
「これまでの苦労も水の泡だった。」
go to waste は「無駄になる」という意味の定番表現です。effort は不可算名詞として使うことも、efforts と複数形で使うこともあります。

Over the past 60 years, technology has evolved extremely quickly.
「これまでの60年間で、技術はものすごいスピードで進化しました。」
over the past ~ は「これまでの〜年間」という継続の期間を表すときによく使います。ビジネスや学術的な文章でも頻出です。
OR
Over the last 60 years, technology has evolved extremely quickly.
over the last ~ も同じ意味で使えます。pastlast はこの用法ではほぼ互換性があります。

So far everything has been going well.
「これまですべて順調です。」
so far は文頭・文末どちらでも使えます。進行中のプロジェクトや状況の報告によく使われる便利なフレーズです。

Thus far, everything has gone well.
「これまでは万事好都合でした。」
thus far を文頭に置くとフォーマルな印象になります。プレゼンやレポートで使うと洗練された印象を与えます。

So far, so good.
「今のところ順調です。」
※定番の決まり文句です。”How’s the project going?” と聞かれたら “So far, so good!” と答えるだけで自然な会話になります。

I will use the experience I’ve gained thus far.
「これまで積んできた経験を活かす。」
※面接やスピーチで使いやすい表現です。gain experience は「経験を積む」という意味の重要フレーズです。

It has always been this way.
「これまでずっと同じで来た。」
always が「ずっと」という継続性を表します。変化への抵抗や現状維持を表現するときにもよく使われます。

The story so far
「これまでのあらすじ。」
※よくアメリカのドラマなどで耳にします。
OR
The story up to this point
up to this point は「この時点まで」という意味で、ドラマだけでなくプレゼンや会議の冒頭でも使えます。「ここまでの経緯を振り返ると」という文脈に最適です。

Same as always.
「これまで通り。」
※変わらない日常や習慣を表すカジュアルな表現です。”How are things?” に対して “Same as always.” と答えるのも自然です。
OR
Same as up until now.
Same as always よりも少し丁寧な言い方です。ビジネスの文脈でも使えます。

Unemployment in Europe has reached an unprecedented level.
「ヨーロッパの失業率はこれまでにないレベルとなった。」
unprecedented(アンプレシデンテッド)は「前例のない」という意味です。ニュースや報告書でよく使われる重要語彙です。

Unemployment in Europe has reached the highest level ever.
「ヨーロッパの失業率はこれまでにないレベルとなった。」
ever を末尾に加えることで「これまでで最高・最悪」という強調になります。unprecedented よりも口語的です。

It’s a tradition that is maintained to this day.
「これまでずっと続いてきた伝統である。」
to this day は「今日に至るまで」という意味で、長い継続性を表す格式ある表現です。

This is the best movie yet!
「これまで見てきた映画の中で一番だった!」
yet をこのように使うと「今この時点までの中で最高」というニュアンスになります。ever との違いは微妙ですが、yet はより「現時点での最高記録」感があります。

The best experience I’ve had so far.
「これまでで一番の経験だった。」
so far は「今この時点まで」という意味で、まだ続きがある可能性を含みます。”The best trip ever!” よりも「まだこれから更新されるかも」というニュアンスが出ます。旅行や仕事の感想を述べるときに自然に使えます。

I’ve come a long way since then.
「あの頃と比べると、ずいぶん遠くまで来たものだ。」
※直訳は「あれから長い道のりを歩んできた」。成長や変化を振り返るときの定番表現です。自己紹介やスピーチで使うと印象的です。

Up to now, everything has been handled internally.
「これまでは、すべて社内で対応してきました。」
※ビジネスの文脈で使いやすいフォーマルな表現です。up to nowup until now とほぼ同義ですが、より簡潔です。

We’ve made it this far together.
「ここまで一緒にやってきた。」
※チームや仲間との継続を表す温かい表現です。プロジェクトの節目やスピーチで使うと効果的です。

Things have changed a lot over the years.
「これまでの年月の中で、色々変わってきた。」
over the years は「長年にわたって」という継続の変化を表すときの定番フレーズです。インタビューや回顧録でよく耳にします。

(2) 「今まで」、「現在までにかけて」のニュアンスを伝える英語

Kaz
Kaz

解説:「今まで」は「現時点まで」を重視する表現です。「これまで」との違いは微妙ですが、英語でも ever / all this time / before などを使うことで「今この瞬間を基準にした」ニュアンスを出せます。特に ever は「今までの人生で」という最上級のニュアンスを強調するときに便利です。現在完了形・進行形の使い方はSection 1をご参照ください。

Allow me to summarize what we have talked about so far.
「今までの話をまとめさせて下さい。」
※会議やプレゼンで使える丁寧な表現です。Allow me to ~ は「〜させていただきます」というフォーマルな言い回しで、ビジネスシーンで好印象を与えます。
OR
Allow me to summarize what we have talked about up to this point.
up to this point は「この時点まで」という意味で、so far よりもやや格式があります。長い会議の途中でまとめを入れるときに使いやすいです。

I’ve been working up until now.
「今まで仕事をしていた。」
up until now は「今この瞬間まで」という継続を強調します。少し遅れて到着したときの言い訳としても使えます。
OR
I’ve been working till now.
till now はカジュアルな日常会話向けです。友人や同僚との会話では自然ですが、フォーマルな場では until now を使いましょう。
OR
I’ve been working all this time.
all this time は「この間ずっと」というニュアンスで、少し驚きや強調のトーンが含まれます。

Where have you been all this time?
「今までどこに行ってたの?」
※心配や少しの不満が込められた表現です。日本語の「今までどこにいたの?」に近い自然な英語表現です。

This is the coldest weather we’ve ever had!
「今までにない寒さだ!」
we’ve ever had は「私たちが今まで経験した中で」という意味です。天気の話題はスモールトークの定番で、この表現を覚えておくと会話が広がります。
OR
This is the coldest weather ever!
everをフレーズの最後に加えることで強調することができます。より短くカジュアルな言い方です。SNSの投稿や友人との会話でよく使われます。

It was the best movie ever!
「今まで見たことのない映画だった!」
※「最高だった!」という意味です。ever を文末に置くだけで「今まで経験した中で最高」という強調になります。映画・音楽・食事など何にでも使える便利な表現です。

That story was (completely) unprecedented.
「今までにない話だった。」
unprecedented は「前例のない」という意味のフォーマルな単語です。ニュースや報告書でよく登場します。
OR
That story was (completely) without precedent.
without precedentunprecedented と同義ですが、より文語的な表現です。法律文書や論文でよく使われます。

There’s never been a case like that before.
「今までにない事例である。」
There’s never been ~ は「〜が今まで一度もなかった」という強い否定の継続を表します。新しい発見や事件を紹介するときに使いやすいです。

Never before, have I seen anything like this.
「今まで見たことのない光景です。」
Never before を文頭に置くと倒置構文になります。文語的・劇的な表現で、スピーチや文章で使うと印象的です。
OR
I’ve never seen anything like this before.
※倒置なしの自然な口語表現です。日常会話では こちらの方が使いやすいです。

I’ve never done anything like this before!
「今までこんなことをしたことがない!」
※初めての経験に対する驚きや興奮を表します。旅行・挑戦・新しい体験を語るときに自然に使えます。

Thank you for everything (you’ve done for me).
「今までありがとう。」
※別れや感謝の場面で使う定番表現です。括弧内は省略可能で、シンプルに Thank you for everything. だけでも十分気持ちが伝わります。

Water under the bridge.
「今までのことは無かったことにしよう。」
※直訳は「橋の下を流れた水」。過去のことは変えられない、もう気にしないという意味のイディオムです。仲直りや気持ちの切り替えの場面で使います。

Thanks for listening till the end!
「最後までのご視聴ありがとう!」
※ブログやYouTube、プレゼンの締めとしてよく使われる表現です。
OR
Thanks for listening until the end!
till よりも until の方がやや丁寧な印象です。フォーマルなプレゼンの締めには until を使いましょう。

I have to stay at the office until 10pm.
「今夜10時まで会社にいなければならない。」
until は「〜まで(継続)」を表します。「10時になったら帰る」ではなく「10時まで居続ける」という継続のニュアンスです。by 10pm(10時までに)との違いは Section 5 で詳しく解説します。

Have you eaten anything today up until now?
「今日、今まで何か食べた?」
up until now を使うことで「今この時点まで」という現在基準のニュアンスが出ます。体調を気にかけるときや、食事の話題で自然に使えます。

I didn’t realize how much I’d grown until I looked back.
「振り返って初めて、どれだけ成長したか気づいた。」
until の後に気づきの瞬間が来る構文です。自己紹介やスピーチで使うと聴衆の共感を得やすい表現です。not until の構文については Section 6 で詳しく解説します。

How long has this been going on?
「今まで、これはどのくらい続いているの?」
※継続している状況の長さを尋ねる表現です。問題や状況を確認するビジネスの場面でも、日常会話でも使いやすいです。

I’ve been waiting for this moment my whole life.
「今までずっとこの瞬間を待っていた。」
my whole life が「今まで生きてきた時間すべて」という強い継続を表します。感動的な場面やスピーチで使うと効果的です。


(3) 「物事の終わり・区切り」を示すフレーズ

 

Kaz
Kaz

解説:日本語の「これまで」は、継続性だけでなく「物事の終わり・区切り」を表すときにも使えます。例えば「話はこれまでにしましょう」がそうです。英語ではこのニュアンスを That’s it / That’s all / It’s all overなどで表現します。until now はこの用法では使えないので注意しましょう。

This is as far as the general public can go.
「一般の方はこれまでです(この先は進めません)。」
※博物館や施設の立入禁止エリアなどでよく使われる表現です。as far as ~ can go は「〜が行ける限界」という意味です。

Everything is over (for them)…
「もはやこれまでか。。。」
※絶望的な状況を表す表現です。ドラマや映画でよく耳にします。括弧内の for them は省略可能です。
OR
All is lost
 (for them).
All is lost は文語的で劇的な表現です。映画のタイトルにもなっているほど、英語圏でよく知られたフレーズです。

It’s all over between them.
「二人の関係はこれまでだ。」
※恋愛や人間関係の終わりを表す定番表現です。ゴシップやドラマの話題でよく使われます。

That’s all for this story.
「話はこれまでです。」
※ブログや授業、プレゼンの締めとして使いやすい表現です。
OR
That’s it for this story.
That’s all と同義ですが、よりカジュアルな印象です。YouTubeやポッドキャストの締めによく使われます。

That’s all folks!
「これでお終いです、皆さん!」
※ルーニー・テューンズ(アメリカの有名なアニメ)の各エピソードの終わりに、ポーキー・ピッグが必ず言う一言です。カジュアルな場面でユーモアを込めて使えます。

That’s it for today.
「今日はこれまで。」
※授業やミーティングの終わりに使う定番フレーズです。先生やファシリテーターがよく使います。
OR
That’s it for now.
for today と似ていますが、「今日」ではなく「今この時点では」というニュアンスです。続きがある場合に使いやすいです。

I cannot keep up with you any longer.
「君についていくのはこれまでだ。」
keep up with は「〜についていく、〜に追いつく」という意味のイディオムです。体力的・精神的な限界を表すときに使います。

This is where our paths diverge.
「ここでお別れです。」
※直訳は「ここで私たちの道が分かれる」。別れや終わりを詩的に表現したいときに使います。ビジネスの契約終了や長い関係の終わりを告げる場面でも使える格式ある表現です。

And that’s a wrap.
「以上で終わりです。」
※映画・テレビの撮影現場で「撮影終了」を意味する業界用語から来た表現です。現在はビジネスやカジュアルな場面でも広く使われており、会議やイベントの締めとして使うとこなれた印象を与えます。

(4)tillとuntilの違い【フォーマル度】

Kaz
Kaz

解説:tilluntil は意味はほぼ同じですが、使う場面が違います。until はフォーマルな場面・ビジネスメール・書き言葉に適しています。till は日常会話やカジュアルな文章向けです。また、’til(アポストロフィあり)という表記も見かけますが、これは until の短縮形として使われる非標準的なスペルです。正式な文章では避けましょう。

I’ll be at the office until 6pm.
「6時まで会社にいます。」
※ビジネスメールや丁寧な会話では until を使います。上司やクライアントへの連絡には until が無難です。

I’ll be here till 6.
「6時までここにいるよ。」
※友人や同僚へのカジュアルなメッセージなら till で十分です。口語では till の方が自然に聞こえる場面も多いです。

The meeting has been postponed until further notice.
「会議は追って連絡があるまで延期となりました。」
until further notice は「追って通知があるまで」という意味のビジネス定番表現です。till further notice とは言いません。フォーマルな文書では必ず until を使いましょう。

Till we meet again!
「またいつかお会いしましょう!」
※別れの挨拶として使われる温かい表現です。歌のタイトルや文学作品にも登場する少し詩的なフレーズで、カジュアルかつ感情的な場面に合います。ビジネスの別れの挨拶には向きません。

We won’t stop until we reach our goal.
「目標を達成するまで、私たちは止まりません。」
※決意を表明するフォーマルな表現です。スピーチやプレゼンで使うと力強い印象を与えます。till ではなく until を使うことで格式が上がります。

Kaz
Kaz

⚠️ 文化的注意点
ビジネスメールで till を使うと、相手によっては「雑な印象」を受けることがあります。特に初対面のクライアントや目上の人へのメールでは注意が必要です。
✅ フォーマルな文書・ビジネスメール・初対面の相手には until を使う
till はカジュアルな会話・友人へのメッセージ・SNS投稿向け。フォーマルな場での使用は避ける
📌 迷ったら until を選べば間違いなし。until はどんな場面でも使える万能フレーズです。

(5)ビジネスで注意!untilとbyの違い【継続 vs 期限】

Kaz
Kaz

解説:日本語では「〜まで」の一言で済む場面でも、英語では untilby を使い分ける必要があります。until は「その時点まで動作や状態が継続する」、by は「その時点までに完了する」という意味です。この違いを間違えると、ビジネスの場で大きな誤解を生む可能性があります。

Please wait until I return.
「私が戻るまでお待ちください。」
※「私が戻る」という瞬間まで「待つ」という状態が継続します。これは until の典型的な用法です。by には置き換えられません。

Please submit the report by Friday.
「金曜日までにレポートを提出してください。」
※「金曜日」という期限までに「提出する」という動作を完了させます。by は期限を表します。until Friday とすると「金曜日まで提出し続ける」という不自然な意味になってしまいます。

The store is open until 9pm.
「そのお店は夜9時まで営業しています。」
※「営業している」という状態が9時まで継続します。until の典型的な用法です。by 9pm とすると意味が変わります。

Can you finish this by the end of the day?
「今日中に終わらせられますか?」
by the end of the day は「今日が終わるまでに」という期限を表します。ビジネスでよく使われる表現です。until the end of the day とすると「今日が終わるまでずっとやり続ける」という意味になり不自然です。

I’ll keep working on this until it’s done.
「終わるまでこれをやり続けます。」
※「終わる」という瞬間まで「作業する」という状態が継続します。until の継続用法の典型例です。決意や粘り強さを表すときに使えます。

Kaz
Kaz

⚠️ 文化的注意点
日本語の「〜まで」を英語にするとき、untilby を間違えると相手に全く異なる意味で伝わります。特にビジネスメールでの期限設定は by を使うのが基本です。
✅ 「〜まで(状態・動作が継続)」→ until(例:open until 9pm)
❌ 「〜までに(期限内に完了)」に until を使うのは誤り → by を使う(例:submit by Friday)
📌 「継続」なら until、「期限・締め切り」なら by。この一言で整理できます。

▶ until と by の違いをさらに詳しく解説した記事はこちら

(6)要注意!not untilと「〜てはじめて」の罠

Kaz
Kaz

解説:not until は日本語学習者が最も混乱しやすい構文のひとつです。「〜まで〜しない」と直訳すると意味が逆になることがあります。not until の核心は「〜という瞬間が来て、はじめて動作が起きる」ということです。日本語の「〜てはじめて」に近いですが、完全には一致しません。「〜てはじめて」は「経験や気づきの順序」を表すのに対し、not until は「それ以前は何も起きない」という強い否定の継続を表します。

I won’t leave until you apologize.
「あなたが謝るまで、私は帰りません。」
※「謝る」という瞬間まで「帰らない」状態が続きます。直訳すると少し強い表現ですが、英語では自然です。日本語の「謝るまで帰らないから」に相当します。

Don’t open it until I say so.
「私がいいと言うまで、開けないでください。」
※命令文で not until を使うパターンです。サプライズや重要な場面でよく使われます。

It wasn’t until I lived abroad that I understood my own culture.
「海外に住んで初めて、自分の文化を理解できた。」
It wasn’t until ~ that … は「〜して初めて…した」という意味の重要構文です。気づきや発見を表すときに非常によく使われます。スピーチや自己紹介で使うと印象的です。

It wasn’t until I made mistakes that I started to improve.
「失敗して初めて、上達し始めた。」
※英語学習にそのまま当てはまる表現です「失敗を恐れるな」というメッセージを伝えるときに使えます。

You won’t understand until you try it yourself.
「自分でやってみて初めてわかる。」
not until の典型的な用法です。経験の大切さを伝えるときに使いやすい表現です。

I didn’t realize how tired I was until I sat down.
「座って初めて、どれだけ疲れていたか気づいた。」
※日常的な場面での気づきを表す自然な表現です。not until が「座る」という瞬間まで「気づかなかった」という否定の継続を表しています。

She didn’t smile until the very end.
「最後の最後になって初めて、彼女は笑った。」
the very end で「まさに最後の瞬間」という強調になります。ドラマチックな場面の描写に使いやすい表現です。

Not until you finish your homework can you watch TV.
「宿題を終わらせて初めて、テレビを見てもいい。」
Not until を文頭に置くと倒置構文になります。親が子どもに言う場面でよく使われる表現で、条件を強調したいときに効果的です。

I won’t believe it until I see it.
「自分の目で見るまでは信じない。」
※有名な英語表現 “I’ll believe it when I see it.”not until バージョンです。懐疑的な気持ちや「証拠を見せてくれ」というニュアンスを表します。

It’s not over until it’s over.
「終わるまでは終わりじゃない。」
※野球選手ヨギ・ベラの名言として知られる表現です。諦めないことの大切さを表すときに使われる英語圏では非常に有名なフレーズです。最後まで希望を持ち続けるというメッセージを込めて使えます。


The Takeaway(要点):

今日紹介した表現を振り返ってみましょう。

日本語では「今まで」と「これまで」をほぼ同じように使いますが、英語では複数の表現がそれぞれ異なるニュアンスを持っています。so far / thus far は継続性を、ever / all this time は現在基準の強調を、That’s it / It’s all over は区切りや終わりを表します。

さらに今日は、多くの日本語学習者が陥りやすい3つの落とし穴も紹介しました。till と until のフォーマル度の違いuntil と by の「継続 vs 期限」の違い、そして not until の「〜て初めて」構文です。これらは直訳すると意味が変わってしまうため、しっかりと使い分けを意識することが大切です。

異文化に触れると、自分の言語の「当たり前」が実は当たり前ではないことに気づきます。筆者自身も、フランス語・英語・日本語を行き来する中で、言葉の裏にある文化の違いを何度も実感してきました。

本日紹介した表現をぜひ日常会話やビジネスシーンで使ってみてください。”How’s the project going?”と聞かれたら、まず “So far, so good!” と答えてみましょう!

本日は、till・until・so farの意味と使い方80選を、講師として18年以上の経験を持つネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が紹介しました。

Thanks for reading until the end! See you next time!

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