先日、生徒に「英語で“本来”ってどう言いますか?」と聞かれました。私はとっさにYou can say “originally”と答えましたが、文脈によってこの単語だと合わない事があるのに気づきました。また、originallyは「元は」や「以前は」という意味になってしまうので、現状を表す「本来」とは意味がズレることがあります(この記事のアイキャッチ画像の吹き出しのように)。
単語だけを直訳すれば確かに「はじめからその状態であること」、「もともとそうであること」という意味になりますが、日本語では「本来」はもっと幅広い意味で使われています。
基本的に、日本語の「本来」は、「元来」、または「それが当たり前であること」を指しますが、「本質的」、「天性」、「当然」、「通常」、「正式」、「現状」などの意味合いとしても用いることができます。ですので、それらの意味に最も近い英語の単語と表現があります。
本日は、「本来」の8つの使い方と意味合いが近い英語の表現集90選を、講師として18年以上の経験を持つネイティブ・スピーカーで異文化コミュニケーションの専門家(米・仏・日)である筆者が紹介します。
ついでに、「本来の〜」と一緒に使う確率が高い名詞集も覚えましょう!